彩りのない世界。

この世界で生きてる証をあなたの胸に遺そう。

火遊び

 

 

ほんの出来心だった。

 

ほんの好奇心だった。

 

 

 

誰かの目を盗んで火を着けた。

 

 

 

 

ほんの出来心だった。

 

ほんの好奇心だった。

 

 

 

誰かの寝ている間に火を着けた。

 

 

 

 

煙が立たないように。

 

臭いがしないように。

 

燃え広がらないように。

 

 

 

誰にも気付かれないように。

 

誰にも見られないように。

 

 

 

炎が揺らめくのをただ見ていた。

 

炎が燃え盛るのをただ見ていた。

 

 

 

何度も、何度も繰り返した。

 

何度も、何度も火を着けた。

 

 

 

 

炎が消えた跡には灰が残った。